君が、机に触れた。─ 机に寄生して成長した植物の標本 ─
2026年3月16日から1週間、東京都内にある月光荘画材店《画室1》におきまして、展覧会『君が、机に触れた。 ─ 机に寄生した成長した植物の標本 ─』を開催しました。

月光荘画材店《画室1》は銀座の地下、螺旋状の階段を下って奥のほうにある非常に小さなギャラリーです。人目のつきにくい場所ではありますが、その独特な空間を活用した何かを作ってみたいと考え、かねてから興味のあった植物をテーマにして制作したのが今回の作品です。

積み重ねられた白い本の上にあるミニチュアの机と椅子は、ギャラリー常設の机と椅子の寸法をもとに模作したもの。壁面から伸びている枝の断片は、中央にある立体物の枝を模作したもの。植物独特の循環作用は使用している全素材が植物を由来としている点で見出され、また、先に挙げた大きさの異なる模作物が織りなす様相は、観ている者の心的および空間的構造での循環作用を見出すための装置となっています。
君が、机に触れた。文章を書いたり、絵を描いたり、いろいろな作業を行うなかで刻み込まれた軌跡や記憶を宿された机が、樹木のようなかたちで成長し、紙片のようなものを枝先に付け、本のようなものを結実させた。結実した本はやがて朽ち、地層深くに堆積してゆく。そしてまた君は、机に触れる。
会場で再生していた音楽はフルート二重奏用に作っていたものを編曲し、フルートの音はもちろんのこと、千住基督教会で録音したパイプオルガンも活用しています。以下、Bandcamp にて音源を公開しています。